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2008年7月29日 (火)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢレポート―第8回

Img_0193_2 723日(水)、Theあしかが学第8

回目の講座が開かれましたsunfuji今回はあしナビ主催の講座で、講師にじけんち市実行委員長・冨福一夫(とみふくかずお)先生をお迎えし、ナビゲーターは助戸公民館職員・岡崎が務めましたhappy01

テーマ:じけんち市とまちづくり

問題提起:じけんち市を活かしてまちを活気づけるためにはどうすればいいか。

 足利には「じけんち市」というイベントがあります。じけんち市は毎月(12月以外)第2日曜日の午前9時から午後3時まで、奥の院通りで開かれる、自由市場です。

 このじけんち市の由来は、江戸時代まで遡ります。現在の家富町は、江戸時代には鑁阿寺の寺領として「寺家(じけ)」と呼ばれていました。「寺家」とは、僧や住職のこと、若しくは寺そのものを指す言葉ですが、後に寺院の家人の住む所を指すようになりました。この『寺家』では、毎月決まった日に市が開かれ、農産物や仏具を買い求める客が集まり、大変な賑わいをみせていたそうです。しかし、江戸時代の市は時と共にだんだん開かれなくなり、明治7年の町名改称で「寺家」の呼び名もなくなりました。それでも、「寺家」が「家富町」になってからも、そこに家があれば親しみを込めて「寺家ん家(じけんち)」と呼ぶお年寄りが多くいるそうです。

以上のような由来をもつじけんち市ですが、現代によみがえったのは平成6年です。当時、足利商工会議所・地域パワーアップ支援事業「まちおこし探偵団」第1号指定事業に指定され、じけんち市は開始されました。市の内容は、骨董品・古書・美術品の青空市、地場製品の特売、なんでもフリーマーケット、名物じけんち納豆や旬の農産物の販売などです。このじけんち市も、かれこれ15年くらい続き、今年の3月で150回を数えました。

ただ、最近は以前ほどの盛り上がりがなく、お店もお客様も減少しつつあるそうです。

それらの原因として、売り手買い手両方の高齢化が考えられます。また、じけんち市の後継者がなかなか見つからないことも問題となっています。そのような現状にあって、冨福先生は若い人のじけんち市への参加、運営面でも脂ののった40代くらいの方の参加を望んでおられます。これらの希望を叶えるためにはどうしたらいいのでしょうか。

そのための一つの方法はPRです。どれだけよいイベントが開催されようとも、それを周囲の人が知らなければそのイベントの価値は小さいものとなってしまいます。じけんち市は江戸時代からの歴史を汲む足利のまちの代表的イベントとして、もっと売り出す価値があります。宣伝に力を入れ、出店者もお客様もたくさん集められれば、そこから後継者も見つかるかもしれません。そしてじけんち市の未来も安泰、さらには足利のまちの活気へとつながるのではないでしょうか。

結論:じけんち市のPRでもっと人を集めて、足利を活気づける。

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2008年7月28日 (月)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢ―レポート第7回

Img_1151_4 716日(水)、Theあしかが学第7回目の講座が開かれましたnightshine今回は久しぶりのあしかが学主催の講座で、講師に足利市教育委員会文化課・大澤伸啓氏をお迎えし、お話を伺いましたpeneyeglass最近のあしかが学は、渡良瀬ケーブルテレビの取材も入り、受講生も盛り上がっていますtv

テーマ:足利学校を語れますか?―世界遺産暫定リスト登録の意味―

問題提起:足利学校が世界遺産暫定リストに登録されることの意義

 現在足利市では、「足利学校と足利氏の遺産」と銘打って、足利学校と他2つの国史跡のユネスコ世界遺産登録を目指しています。この「世界遺産」ですが、登録されるまでには長い道のりがあります。

・第一段階は国内の審査を通過し「世界遺産暫定一覧表」に載ること

・第二段階はユネスコへ推薦書を提出すること

・第三段階で国際記念物遺跡会議の現地調査を受ける

・第四段階で世界遺産委員会による審議

それを通過すると晴れて「世界遺産」となるのです。「足利学校と足利氏の遺産」はまだ第一段階にあり、世界遺産暫定一覧表に記載されるか否かが検討されているところです。

 このように、世界遺産登録にはまだまだ時間がかかるのですが、その間に私たちは世界遺産登録のための準備ができます。準備とは足利学校についての知識を蓄えることです。この準備の一環として、足利学校の歴史と建学の理念について大澤先生はお話してくださいました。

 足利学校の歴史ですが、その成立や初期の体制については記録が残っていないため、諸説あります。足利学校の歴史が明らかになるのは室町時代、関東管領・上杉憲実の再興からです。上杉憲実は、現在国宝に指定されている貴重な書籍を寄進したり、庠主(学長)制度を設けるなどしました。そして、足利学校の最盛期は戦国時代と言われています。1550年頃は「学徒三千人」と言われ、足利学校の存在はキリスト教宣教師の記述によってヨーロッパにも知られるようになりました。その後、江戸時代前期~中期に足利学校は二度目の繁栄を迎えます。この時は、幕府から100石の所領を寄進されたり、毎年の初めにその年の吉凶を占った「年筮(ねんぜい)」を幕府へ提出したり、孔子廟や三門も創建されました。しかし江戸時代後期以降、足利学校は坂東の大学の役目を終え、藩校へと移行し、それも明治5年に廃校となりました。それからの足利学校は建物の撤去や蔵書の散逸といった混乱期に入りますが、先人のたゆまぬ努力によってそれを乗り切ります。そして昭和57年に「史跡足利学校跡保存整備事業」が始まり、平成212月、江戸中期の姿に蘇ったのです。

 以上のような歴史を辿った足利学校ですが、その建学の理念は今なお足利のまちに息づいています。足利学校の建学の理念は「自学・自習」です。「自学・自習」とは、あらゆる分野への興味関心を大切にし、それらを満たすために自主的・自発的に学び続けることです。これは「生涯学習」と呼ばれ、市の事業でもさかんに行われており、足利市の個性となっています。足利学校へ興味関心を抱き、自発的に足利学校について学ぶことも、足利学校の建学の理念に基づく行いと言えます。そしてその行いが、世界遺産暫定一覧表登録への活力ともなるのです。

 このように、足利学校について学びを深めた先に「ユネスコ世界遺産国内暫定一覧表入り」があります。もしもそれが叶うなら、足利のまちにとって重要な意義があると思います。

結論:ユネスコ世界遺産国内暫定リスト入りすることは、その財産の価値を認められることであり、私たちのふるさとへの誇りを新たにし、愛着を高めることになる。

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足利学校や「足利学校と足利氏の遺産」世界遺産登録に関する情報→

世界遺産登録clover http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/01_kakuka-page/10_kyouiku/05_bunka/sekaiisan/sekaiisan-home.htm

史跡足利学校pencil http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/01_kakuka-page/10_kyouiku/06_ashikagagakou/gakko.html

2008年7月14日 (月)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢ―レポート第6回

79日(水)、助戸公民館においてTheあしかが学6回目の講座が開かれましたyachtpenguin今回も「あしかがナビ」主催の講座で、講師にロケーションコーディネーターの中山ヤス子先生をお迎えし、ナビゲーターは北郷公民館職員の石川が担当しましたeyeglassdog

テーマ:映画(やドラマやCM撮影)とまちづくり

問題提起:映画やドラマやCMとかかわったまちづくりへの一提案

 「ロケーションコーディネーター」という言葉にはあまり馴染みがないかもしれません。ロケーションコーディネーターは職業の一つです。仕事内容は、映画やドラマ、CMなどでロケーション撮影(通称:ロケ)をする際に、その候補地の探索・選定・情報提供、本番ロケの立ち会いといった、ロケーション撮影に関する様々な段取りや提案やアドバイスを行う、というものです。

ロケーションコーディネーターの方々は、仕事の拠点を東京に置くケースが多いのですが、講師の中山先生は地元足利を拠点にされています。そして先生は多くの撮影を足利に誘致され、先生のお力で足利のまちが映画やドラマやCMに登場できるのです。具体的に先生が手がけられたお仕事の一部には、映画「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)「わたしのグランパ」(2003年)、ドラマ「ヒミツの花園」(2007年)などがあるそうです。これらの映画やドラマの撮影に足利が使われ、地元の方がエキストラとして出演もしているのです。

 さて、実はこのロケーションコーディネーターのお仕事に似た行政の事業があることをご存知でしょうか。それは「フィルム・コミッション」と呼ばれ、栃木県も平成18年にその事業を始めたことを先生は教えてくださいました。県の事業はその名も「栃木県フィルムコミッション」、メディアを通じて栃木県の魅力を広くアピールすることにより、イメージアップと地域活性化を目的としています。主な支援内容は、ロケ地に関する各種情報提供、現地案内、ロケ先との調整、各種許可申請に関するサポート、撮影後の広報などに関するサポートです。この栃木県フィルム・コミッションは実際に多くのメディア製作者の方々にご利用いただき、様々なロケが栃木県で行われ、県の活性化につながっているようです。

 地元の風景が映画やドラマやCMに使われる、地元の人々がエキストラとして登場する、それは地元の誇りに、そして地域の力となるのではないでしょうか。そこで、一つ提案です。足利でもフィルム・コミッションの活動を始めてみるというのはいかがでしょうか。

中山先生は、「ロケ地としての足利」を大変評価されました。なぜなら、足利は歴史のあるまちで、古き良き建物や道がたくさん残っているからです。また、足利には山があり川があり、そして何より夕日が綺麗なまちです。足利でロケをする映画監督の方々は皆さん夕日を撮りたいとおっしゃるそうです。距離的にも足利は、東京からも遠くなく、日帰り撮影も長い撮影での通いも可能です。これほどの好条件がそろっている足利を、誇りを持ってもっと外へと向けて宣伝してもいいのではないでしょうか。それは広報によるまちづくりです。その一つの方法がフィルム・コミッションなのです。

結論:広報によるまちづくり。フィルム・コミッションで映画・ドラマ・CMのロケ地として足利を売り出そう!

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市民企画実践講座~大人から始めるヴァイオリン講座…途中経過

市民企画実践講座~大人から始めるヴァイオリン講座の経過報告ですcherry

現在、6回の講座を終了し、受講生のみなさまは日々上達されていますwink前回のブログ記事で、「講座初回の宿題は4本の開放弦でそれぞれきれいな音が出せるようにする」とお伝えしましたが、それはもうほぼ完璧scissors現在は基礎練習を兼ねて簡単な曲を弾いていますnotes

これまでにマスターした曲は、「メリーさんの羊」「喜びの歌」(ベートーベン)「蝶々」ですclover約一ヶ月前は全くヴァイオリンに触れたことがなかったのに、今は曲が弾ける、これはすばらしい進歩だと思いますtulip今後は9月の演奏会に弾く予定の曲に取り組んでいく予定ですflair

ゆっくり、気楽に、楽しく練習に励み、みんなで一つの曲を仕上げる喜びを味わっていると思いますshineshine

2008年7月 1日 (火)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢ―レポート第5回

Img_1142 625日(水)、Theあしかが学第5回の講座が開かれましたnotes今回はあしかがナビ主催の講座で、講師に自然学校「NOSAP(ノザップ)」理事長の嶋田英紀先生をお迎えし、ナビゲーターは名草公民館職員の松葉が担当しましたclub

 

Img_1145 自然学校「NOSAP」とは、名草上町にあるフリースクールですdiamondそこでは、幼児から大人までが集い、互いに刺激しあい学びあっていますeyeglass自然学校NOSAPにおける先生は、「自然」ですclover嶋田先生は「自然と遊び自然に学ぶ」という理念のもとでお話をしてくださいましたbud

テーマ:自然とまちづくり

問題提起:自然と子どもとまちづくりの関係は?

●自然

 足利には自然がたくさんあります。誰もが感じることですが、自然はすばらしいものです。嶋田先生は自然のすばらしさについて次のようにおっしゃいました。「自然は何も教えようとしない。けど限りなく知りたいと思わせる」。自然は意図的なところがないから自然なのです。花はただそこに咲き、鳥はただそこを飛ぶ。そして人間はただそこにある花や鳥を見て限りなく興味を惹かれるのです。

●子ども

 人間は自然と遊び自然に学びます。自然は人間に何も教えようとしなくても、偉大な先生です。もちろん子どもたちにとっても同じです。子どもは自然について知りたがるものです。あの鳥は、この花は、この虫は何だろう、今何かが動いたけど何だろうと、子どもたちの疑問は尽きません。そのような時、大人が安易に知識を与えてしまうのを踏みとどまることが大切です。子どもは知識を与えられなければ、自分で調べることを覚えます。そうして自然とのふれあいの中で、子どもの行動が受動から能動に変わると、自ずと子ども達が活気づいていくのです。

●まち

 自然の中で子どもたちが元気になると、「まち」もその子ども達から元気をもらいます。「まち」は子ども達から元気をもらう代わりに、子ども達を見守ります。また「まち」は、次の代を担う子ども達が住みやすく、居心地が良く、子ども本来の姿でいられる「まち」である必要があります。子ども本来の姿とは、自然と「まち」の中を元気に駆け回る姿です。そのためには、今ある自然を壊さないでできるまちづくりの方法を考えることが大事です。草木を取り払って「まち」を整備し新たに木を植えるのではなく、今ある自然を最大限に活かすのです。つまり「まち」には、「まち」の活気の源である子ども達と、子ども達の元気の源である自然を守る役目があるのです。

結論:自然が子どもを元気にし、元気な子どもがまちを活気づけ、そして「まち」は子どもと自然を守る。与え合い支え合う、自然と子どもと「まち」。

Img_1152 先生のお話の後は、では私たちはどうすればいいか、何ができるか、具体的にグループで話し合いましたhappy01よいお話を聞くだけにとどまらず、まちづくりとして実践する、それがTheあしかが学が目指すところですrun

2008年6月24日 (火)

Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅢ―レポート第4回

Img_1155 619日(木)、Theあしかが学第4回目の講座が開かれましたshine今回はTheあしかが学主催の一斉講義形式、講師は足利市文化財専門委員会委員長の日下部高明先生ですhappy01

テーマ:足利にも〝はんなり〝言葉―言葉に見る「あしかが」

問題提起:あしかがとはどんなまちか。

 今回先生は「地域学」という視点からお話してくださいました。先生曰く、バブル経済崩壊以後、地域重視の方向性が強く打ち出されたそうです。現在はその変調が著しいのですが、当時の地域重視の方向性において「地域学」が発展したのです。

 そもそも「地域学」の「地域」とは何を意味するのでしょうか。それは他地域と比べ、特徴的に発展した文化・歩んだ歴史、培われた習俗・言語、生活・生業・産業にかかわってきた自然などです。個々の土地にはそれぞれに地域性があるもので、足利にもまた独自の地域性があります。

 先生は足利の地域性を「足利異国論」という言葉で表現されました。足利の文化は県内でも独特のものが多く、言葉にもそれが表れています。その一例として挙げられるのが「はんなり」という言葉です。「はんなり」とは「上品ではなやか、ぱっと明るいさま」を意味する関西地方の言葉です。この「はんなり」、実は足利の女性達も遣うそうです。なぜ関西の言葉が足利で遣われるのでしょうか。

 その原因として「足利銘仙」が挙げられます。足利銘仙は昭和初期の足利の代表的な織物です。開発当初は売れ行きが伸びなかったものの、改良を重ねた結果、ついには日本一の生産量を達成しました。そのため足利には、織物産業に従事するために栃木県内はもとより、日本全国から人が集まりました。その時、京都からも女工さんがたくさんいらしたそうです。「はんなり」はその女工さんたちが遣っていたものが定着したと考えられます。

Img_1160 さらに、竹久夢二の描いた「足利本銘仙」PR資料の表紙にも「はんなり」が遣われています。そこには足利銘仙を着た女性の絵に「着ませ 足利本銘仙を ほぐし模様の はんなり派手に エゝ柄のよさ」と書き添えてあります。これも足利に「はんなり」という単語が定着した原因の一つでしょう。

 このように、足利が「異国」となった背景には18世紀~1970年頃の、他地域からの人口流入・文化の流入があるのです。

結論:あしかがは、かつて織物産業の大産地であり、日本全国から文化が持ち込まれ、それらが今でも息づくまち。

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2008年6月16日 (月)

Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅢ―レポート第3回

6月11日(水)、Theあしかが学第3回の講座が開かれましたsnail

 この「Theあしかが学」(以下あしかが学)は、成人大学講座「あしかがナビ」(以下あしナビ)という事業と連携して行われていますwinkあしかが学とあしナビは講義の形式が違いますcherryあしかが学は上智大学や足利工業大学などから招く一人の講師による一斉講義形式、あしナビは足利で活躍されている方を講師に招き、さらにその方の魅力あふれるお話を引き出すナビゲーターがいて、二人で講義を進めていきますflair

31 今回はあしナビ主催の講座だったので、講師・文化体験プロジェクト「夢のつばさ」代表新井街栄氏、ナビゲーター・毛野公民館職員の腰高の二人による、「子どもとまちづくり」というお話を伺いましたclub以下、まとめですmemo

テーマ:子どもとまちづくり

問題提起:まちづくりにおいて大切なことは何か ―子どもとのかかわりから学ぶ

 文化体験プロジェクト「夢のつばさ」は、演劇・朗読・舞踊・寸劇などに幅広く取り組む団体です。「夢のつばさ」の始まりは、足利市で2002年から2003年に文化庁の事業として開催された文化体験プログラムです。このプログラムは終わりましたが、プログラムの根が張ったところなので…ということで、プログラムを引き継ぎ「夢のつばさ」が誕生しました。そして今でも活動の輪を広げています。

 この「夢のつばさ」、20076月から20083月まで大平町の「文化芸術による創造のまち」支援事業に協力したそうです。この事業は、子ども達に芸術的感性と文化創造の楽しさを伝えるとともに、活動を支える地域の人材を育成することを目的としています。講師の新井先生はその時の体験をお話してくださいました。そして、お話の内容は大平町の事業という枠を越え、足利のまちづくりにも反映させることができると思います。本レポートでは、先生の語られた言葉の中から印象深かったものをいくつか挙げ、まちづくりにおいて大切なことを考えます。

1.「子どもの言葉を目と耳と心で聴く。」「子どもの居場所をつくる。」

 子どもに限ったことではありませんが、人間は「話を聞いてもらえる」ことに喜びを覚えます。そして、話を聞いてくれる人の周りには自ずと人が集まるものです。そうして人と人とが親しくなって輪が広がると、そこは集う人の「居場所」になります。自分の居場所があるのはとても嬉しいことではないでしょうか。

2.「子どもと大人、それぞれが持ってる力を出し合う。集まればすごいことができる。」

 一人よりは二人、二人よりは三人。これは何かを成すときの定石です。子どもだけでは「ごっこ遊び」になってしまうかもしれない。大人だけでは面白味のないものになってしまうかもしれない。一方通行ではなく、それぞれの居場所で互いが互いを与え合って力を高めていくことが大切です。

3.「動いちゃえば気がつくと形になってる。」「自分を入れて3人いれば(新しいこが)できる。」

 時には勢いにのることも必要です。自分の居場所という確かな支えがあるなら、少々の無茶も可能だし、フォローもしてもらえるのです。

 以上が、子どもとのかかわりという体験からお話ししてくださった新井先生の言葉ですが、それから導く結論は以下の通りです。

結論:多くの市民の方々が「このまちが自分の居場所だ」と思えること。その意識からまちづくりの活力が生まれる。

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2008年6月11日 (水)

市民企画実践講座~大人から始めるヴァイオリン講座

Img_1142 平成20年度市民企画実践講座の第2弾「大人から始めるヴァイオリン講座」が、6月6日(金)にスタートしましたnotesこれは「弦楽アンサンブルうまのしっぽ」という団体が中心となって進められ、大人が本当にゼロからヴァイオリンを始められるという、大人気の講座ですhappy01講座の最終目標は、9月7日(日)に旧田沼町中央公民館ホールで開催される「アマチュア・ミュージック・フェスティバル2008」に出演することsign03

Img_1143 初回のテーマは「楽器の扱い方、持ち方、音の出し方。まず、音を出してみましょう。」flair何をやるにもそうですが、慣れるまではぎこちなく硬い動きになってしまうものcoldsweats01ヴァイオリンも同じで、参加者の方々は(おそらく)初めて楽器に触れるため、楽器の構え方や弓の持ち方に苦戦なさっているようでしたtyphoonそれでも、褒め上手の先生に励まされながら、音を出すことまでたどり着きましたscissors

Img_1144 ヴァイオリンには4本の弦があり、弦を指で押さえずに弾くと、音の低い方からソ、レ、ラ、ミの音が出ますcuteそれを「開放弦を弾く」と言いますbellまずはそれぞれの弦を弓でこすって、開放弦のきれいな音を出すことが基本ですdog少し弓の傾きを間違えると、隣の弦まで弾いてしまってきれいな音にはなりませんbearingというわけで、初回の宿題は「4本の開放弦でそれぞれきれいな音が出せるようにする」ということになりましたdash

受講生のみなさんの宿題の成果は如何に・・・sign02

なお、「弦楽アンサンブルうまのしっぽ」は、第29回(平成18年度)足利市生涯学習振興大会において実践発表をいただいた団体ですclover

2008年5月30日 (金)

Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅢ―レポート第2回

528日(水)、Theあしかが学第2回目の講座が開かれましたconfident今回はあしかがフラワーパークでの開催ですcutescissorsフラワーパークは今、薔薇とペチュニアが見ごろを迎え、ライトアップによって花たちが闇に浮かび上がる様はなんとも華麗でしたshineそんな極上の風景を横目に映しながら、フラワーパーク園長・塚本こなみ先生の力強いお話を拝聴いたしましたear。そして先生のお話の魅力を最大限に引き出すサポートをされたのが宇都宮大学・生涯学習教育研究センター教授の廣瀬隆人先生ですrun

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塚本先生は主に木についてお話ししてくださいましたclubでも「木」を「まち」に置き換えて聞くとそれがそのまままちづくりのお話になりますflair先生の木のお話から私たちはまちづくりの方法論を学びたいと思いますeye

テーマ:大藤とまちづくり

問題提起:それぞれが暮らしやすい足利のまちをどのようにつくっていくか。

 あしかがフラワーパークは足利のまちを活性化させた一つの成功例です。塚本先生は誰もが不可能と思っていた大藤の移植を見事成功させ、その後も園長としてフラワーパークを盛り立てていらっしゃいます。それは「塚本先生だから」できたことでしょうか。「私たちには無理」なことでしょうか。いいえ、そうではありません。私たち一人一人の中に塚本先生を見つけてみましょう。

塚本先生曰く、何かを実現させるときに大切なのは具体的なビジョンを自分の中に描くことだそうです。園内のどこにどんな植物を植えるか、配色はどうするかと考えるように、足利のまちの未来を具体的に映像化し、形をつくっていくことが必要です。

そのやり方は、まず現状を把握する、次に方策を探るという流れになります。

 第一段階の現状把握とは、現実をあるがままに見つめることです。先生はフラワーパークをつくるとき以下のように進めたそうです。

 ①木の個性を知識として徹底的に知る。(針葉樹・広葉樹・落葉樹・常緑樹 etc.)    

 ②周りの環境も知る。(人里・山・都会 etc.) 

 ③この木が私だったらどうしてほしいか。ここでは現状における良いことばかり、悪いことばかりを挙げ連ねるのではなく、冷静に現実を見つめます。この第一段階は次に動くための基礎固めとなります。

 続く第二段階の方策を探るとは、現状把握を踏まえた上で何ができるのか可能性を並べて実際に動くことです。先生はいつも、

①一般論を考える。

②木の気持ちになって木がどうしてほしいか考える。

そうです。そして方策を探り実践するときには手と心の両方をかけることが大切です。

 第一段階、第二段階ともに先生は「木の気持ちになって考える」ことをなさっています。ということは、まちづくりにおいても「相手の気持ちになる」ことが重要なのです。

 最後に先生は何かを成し遂げる秘訣について話されました。まず、これからの足利を担う若者に対してのお言葉は「やってみなくちゃわからない」。最初からできないと言って何もしなければ、本当に何も変わりません。先生は「先に結論言うなよ」とおっしゃいました。次に、若者を支える先輩方は「お前やってみろよ」と若者の背中を押してあげてください、とのことでした。さらに締めとして先生の数々の名言から二つをご紹介します。

できるできる、何でもできる!できないのは自分がやらないだけ。

望めば叶う!

結論:冷静な現状認識とあたたかい心での実践、それを具体的に進めることで実現する暮しやすい足利のまち。

 素敵な講演の後には先生方を囲んでの食事会が開かれましたnotes先生と気軽にお話しできる貴重な時間でしたhappy01

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2008年5月23日 (金)

Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅢ―レポート第1回

今回で4回目となる「足利工業大学・上智大学連携講座 Theあしかが学」が、522日(木)に開講の運びとなりましたshineTheあしかが学が願うのは、受講生の方々にこの講座を通してふるさと足利についての新しい発見をしていただくこと、足利人としてふるさとを愛する心を育んでいただくこと、そしてより良いふるさと足利を創り上げるための原動力として活躍されることですflair

Img_11171回の講師は上智大学人間科学部教授、香川正弘先生ですclover先生は過去3回全てのあしかが学で講義をしてくださっていますhappy01今回の講義名は「まちづくりに生きる学びとは?」。以下、講義内容をまとめてみたいと思いますeyeglass

問題提起:足利を愛する人間をつくるためには、どのように取り組んだらいいか?

現在、日本国内の地域格差が問題となり、「東京一人勝ち説」もささやかれています。また、地元を離れ都会での就職を希望する若い世代も多くいます。そのような状況において、今こそ「足利に残って踏ん張る力をつけるまちづくり・人づくり」が必要なのです。

そのために、まずは自身が足利について学ぶ必要があります。その手っ取り早い方法の一つが「歌」です。足利には、市歌、市民愛唱歌われらのまちに、市内各学校の校歌、八木節、地域で歌い継がれてきた様々な歌など、地元にかかわる歌がたくさんあります。歌は人間にとって親しみやすく、その心に訴えかけます。そして自然に愛着心が生まれます。

しかし、ただ郷土の歌をうたうだけでは十分ではありません。歌詞の意味を理解することが必要です。郷土の歌には地元の歴史、伝統、文化、自然といった、いわゆる足利の風土が歌い込まれています。その意味を理解して歌をうたえば、本当の意味で足利を学び知ることになります。そしてその知識を教育という形で広めていくことも大切です。

自身が歌を頼りに足利について学び、その知識を外へと提供する、この流れが足利を愛する人間をつくることにつながるのではないでしょうか。

結論:あしかがの 歌ではぐくむ 郷土愛

Img_1123 ということで、みなさま、早速懐かしの校歌など歌ってみてはいかがでしょうかsign02

よろしければ、足利市歌と足利市民愛唱歌われらのまちに もどうぞconfidentこちらで聞くことができますnoteshttp://www.city.ashikaga.tochigi.jp/031gaiyou/060sika/060sika.htm