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2008年6月16日 (月)

Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅢ―レポート第3回

6月11日(水)、Theあしかが学第3回の講座が開かれましたsnail

 この「Theあしかが学」(以下あしかが学)は、成人大学講座「あしかがナビ」(以下あしナビ)という事業と連携して行われていますwinkあしかが学とあしナビは講義の形式が違いますcherryあしかが学は上智大学や足利工業大学などから招く一人の講師による一斉講義形式、あしナビは足利で活躍されている方を講師に招き、さらにその方の魅力あふれるお話を引き出すナビゲーターがいて、二人で講義を進めていきますflair

31 今回はあしナビ主催の講座だったので、講師・文化体験プロジェクト「夢のつばさ」代表新井街栄氏、ナビゲーター・毛野公民館職員の腰高の二人による、「子どもとまちづくり」というお話を伺いましたclub以下、まとめですmemo

テーマ:子どもとまちづくり

問題提起:まちづくりにおいて大切なことは何か ―子どもとのかかわりから学ぶ

 文化体験プロジェクト「夢のつばさ」は、演劇・朗読・舞踊・寸劇などに幅広く取り組む団体です。「夢のつばさ」の始まりは、足利市で2002年から2003年に文化庁の事業として開催された文化体験プログラムです。このプログラムは終わりましたが、プログラムの根が張ったところなので…ということで、プログラムを引き継ぎ「夢のつばさ」が誕生しました。そして今でも活動の輪を広げています。

 この「夢のつばさ」、20076月から20083月まで大平町の「文化芸術による創造のまち」支援事業に協力したそうです。この事業は、子ども達に芸術的感性と文化創造の楽しさを伝えるとともに、活動を支える地域の人材を育成することを目的としています。講師の新井先生はその時の体験をお話してくださいました。そして、お話の内容は大平町の事業という枠を越え、足利のまちづくりにも反映させることができると思います。本レポートでは、先生の語られた言葉の中から印象深かったものをいくつか挙げ、まちづくりにおいて大切なことを考えます。

1.「子どもの言葉を目と耳と心で聴く。」「子どもの居場所をつくる。」

 子どもに限ったことではありませんが、人間は「話を聞いてもらえる」ことに喜びを覚えます。そして、話を聞いてくれる人の周りには自ずと人が集まるものです。そうして人と人とが親しくなって輪が広がると、そこは集う人の「居場所」になります。自分の居場所があるのはとても嬉しいことではないでしょうか。

2.「子どもと大人、それぞれが持ってる力を出し合う。集まればすごいことができる。」

 一人よりは二人、二人よりは三人。これは何かを成すときの定石です。子どもだけでは「ごっこ遊び」になってしまうかもしれない。大人だけでは面白味のないものになってしまうかもしれない。一方通行ではなく、それぞれの居場所で互いが互いを与え合って力を高めていくことが大切です。

3.「動いちゃえば気がつくと形になってる。」「自分を入れて3人いれば(新しいこが)できる。」

 時には勢いにのることも必要です。自分の居場所という確かな支えがあるなら、少々の無茶も可能だし、フォローもしてもらえるのです。

 以上が、子どもとのかかわりという体験からお話ししてくださった新井先生の言葉ですが、それから導く結論は以下の通りです。

結論:多くの市民の方々が「このまちが自分の居場所だ」と思えること。その意識からまちづくりの活力が生まれる。

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