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2008年7月14日 (月)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢ―レポート第6回

79日(水)、助戸公民館においてTheあしかが学6回目の講座が開かれましたyachtpenguin今回も「あしかがナビ」主催の講座で、講師にロケーションコーディネーターの中山ヤス子先生をお迎えし、ナビゲーターは北郷公民館職員の石川が担当しましたeyeglassdog

テーマ:映画(やドラマやCM撮影)とまちづくり

問題提起:映画やドラマやCMとかかわったまちづくりへの一提案

 「ロケーションコーディネーター」という言葉にはあまり馴染みがないかもしれません。ロケーションコーディネーターは職業の一つです。仕事内容は、映画やドラマ、CMなどでロケーション撮影(通称:ロケ)をする際に、その候補地の探索・選定・情報提供、本番ロケの立ち会いといった、ロケーション撮影に関する様々な段取りや提案やアドバイスを行う、というものです。

ロケーションコーディネーターの方々は、仕事の拠点を東京に置くケースが多いのですが、講師の中山先生は地元足利を拠点にされています。そして先生は多くの撮影を足利に誘致され、先生のお力で足利のまちが映画やドラマやCMに登場できるのです。具体的に先生が手がけられたお仕事の一部には、映画「リリイ・シュシュのすべて」(2001年)「わたしのグランパ」(2003年)、ドラマ「ヒミツの花園」(2007年)などがあるそうです。これらの映画やドラマの撮影に足利が使われ、地元の方がエキストラとして出演もしているのです。

 さて、実はこのロケーションコーディネーターのお仕事に似た行政の事業があることをご存知でしょうか。それは「フィルム・コミッション」と呼ばれ、栃木県も平成18年にその事業を始めたことを先生は教えてくださいました。県の事業はその名も「栃木県フィルムコミッション」、メディアを通じて栃木県の魅力を広くアピールすることにより、イメージアップと地域活性化を目的としています。主な支援内容は、ロケ地に関する各種情報提供、現地案内、ロケ先との調整、各種許可申請に関するサポート、撮影後の広報などに関するサポートです。この栃木県フィルム・コミッションは実際に多くのメディア製作者の方々にご利用いただき、様々なロケが栃木県で行われ、県の活性化につながっているようです。

 地元の風景が映画やドラマやCMに使われる、地元の人々がエキストラとして登場する、それは地元の誇りに、そして地域の力となるのではないでしょうか。そこで、一つ提案です。足利でもフィルム・コミッションの活動を始めてみるというのはいかがでしょうか。

中山先生は、「ロケ地としての足利」を大変評価されました。なぜなら、足利は歴史のあるまちで、古き良き建物や道がたくさん残っているからです。また、足利には山があり川があり、そして何より夕日が綺麗なまちです。足利でロケをする映画監督の方々は皆さん夕日を撮りたいとおっしゃるそうです。距離的にも足利は、東京からも遠くなく、日帰り撮影も長い撮影での通いも可能です。これほどの好条件がそろっている足利を、誇りを持ってもっと外へと向けて宣伝してもいいのではないでしょうか。それは広報によるまちづくりです。その一つの方法がフィルム・コミッションなのです。

結論:広報によるまちづくり。フィルム・コミッションで映画・ドラマ・CMのロケ地として足利を売り出そう!

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