学級担当者のぼやき
とある土曜日の午後、学級開始の準備をしながら思う。今日は「食育」についての講座。事前の申込み人数はたったの7人。だが前日まで、かなり頑張って宣伝をしたし、チラシを配ると反応も良かった。申込み無しでも来てくださる方もきっといると信じてみたが、今朝からしとしと降り続く雨。時々大降りになるとため息が出る 。お若い方ならまだしも、高齢の方は出足が渋るだろうな。みなさん来てくださるだろうか?
講師の先生がみえる頃には、どうにか雨も小降りに。空も幾分明るくなってきた。 生徒のみなさんが集まる間、講師の先生としばし雑談。なんと手作りウインナーまで持参して頂いた。講座の途中で生徒のみなさんに無添加の食品を味わっていただくためだそうで。ああ、こんなにしていただいて参加者が少なくては申し訳ない。どうかたくさん来てくださいますように!
しばらくすると、学級講座では毎回熱心に来てくださるご婦人が、お一人登場。さっそく講座開始前から、講師の先生と熱弁が始まる。しばし熱弁を聞き入っていると玄関の方から話し声が。私の配ったチラシを手にお二人ほど立ち話をされていた。「食育の講座はこちらですよ~」と案内すると、その後ろからもご婦人がお二人。なんとか講座が始められるとほっと安堵。
なんと参加者の中に講師先生の小学校の頃の恩師の方が居て、しばらくぶりのご対面にテレながらご挨拶を交わされる。なんと世間は狭い。 その後、参加者が一人、また一人。総勢、私を含めて7人。申込みされていても未だ見えない方が居るものの定刻になったので講座を開始させて頂いた。
雨もすっかり上がり、土曜の午後の静かな会議室で充実した講座が始まった。 食料に付く菌のお話、でんぷんのお話、緑から始まる私たちの食の安全のお話、食品添加物のお話、祖父から受け継いだ作法のお話。まだまだたくさんありますが、講師先生の手作りウインナーを頂きながら、参加者のみなさんが一同に「今日は参加させていただいて本当に良かった。」と言ってくださり、担当者としては大満足! まだまだお話を聞かせてくださいと言う学級生をどうにかなだめ、好評のうちに講座終了。
担当者としては自信を持って企画させていただいた講座であるだけに、参加者の反応は予想できる範囲ではありました。ただ、その前に多くの参加者を参集出来なかった事が非常に残念です。特に子育て中の若いお父さんお母さん方には是非聞いて頂きたかった。今後の大きな課題です。
参加者のみなさんがお帰りになった後、「こんなところで小学校の恩師にお会いするとは思わなかった。いや~、昔はかなり、やんちゃだったから恥ずかしかったよ。」と定年を迎えた方とは思えないテレようで話される講師先生。「先生、たいへん好評だったので次回も是非お願いして良いですか?」と切り出すと「いやいや、もう今回限りで!」と頑なに拒まれてしまいました。実は先生はこのような公民館学級での講座で講師としてお迎えするのは初めての事で、今回の山辺公民館での講座が、講師初デビューでいらっしゃいました。(なのに、こんな少人数で申し訳ない!)参加者は少なかったものの、全員の方が大満足されていた事は先生にも伝わったはず。あとは担当者の腕しだいですね。必ずリベンジして見せますので、どうかこれからも宜しくお願いします!石川恪治先生!!