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2009年3月12日 (木)

高等教育機関等連携事業「学びの風」・アンチエイジング講座~いつまでも若々しくありたいあなたへ~ その3

3月10日(火)、3回目のアンチエイジング講座が開催されましたshineshine今回の講師は、株式会社シーボン.栃木工場取締役工場長の塚原澄子(つかはらすみこ)先生ですrouge以下に先生の話をまとめますhappy01

テーマ:若さは素肌から!「美しい素肌のために」

問題提起:いつまでも若く美しい素肌を保つためにはどうしたらいいか。

◆皮膚の老化とその原因◆

老化は精神的にも身体的にも進みますが、身体的な老化の一つに「皮膚の老化」が挙げられます。皮膚の老化の症状は、しわ、たるみ、シミ、乾燥などです。

これらの症状には4つの大きな原因があると言われています。その一つ目は紫外線によるダメージの「光老化」です。実は、紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、急激に作用して日焼け(サンバーン)やシミの原因となるのがUV-Bです。しかし、知らず知らずのうちに光老化を促進させている主因はUV-Aの方で、こちらは肌の真皮にまで到達し、肌のはりを保っているコラーゲンとエラスチンを壊す酵素を増やします。そしてUV-Aの働きによってはりのなくなった肌はたるみ、ひびができ、しわを発生させるのです。

皮膚の老化の二つ目の原因は「皮膚の乾燥」です。私たちの肌は、角質の潤いを保つ天然の保湿成分が年齢とともに減少していきます。そして乾燥した肌は、角質層の表面が乾いてはがれやすくなり、隙間が生じます。この隙間を通して表皮の水分が蒸発し、その結果水分を失った表皮はさらに薄く硬くなり、小じわになっていくのです。

皮膚の老化の三つ目の原因は「細胞の酸化」です。金属や食物、油などの物質は長い間空気にさらされると酸化してダメージを受けます。同様に、私たちの体内に取り込まれた空気(酸素)の一部が変化してできた「活性酸素」は、脂質と結合して細胞を酸化させます。そして、細胞の酸化は真皮のコラーゲンを硬くして皮膚の弾力を失わせてしまうのです。

皮膚の老化の四つ目の原因は「皮膚が薄くなること」です。年齢が進むにつれて私たちの肌から、弾力の素である真皮層のコラーゲンやエラスチンが減少します。そして肌細胞を作り出す力も衰え、表皮が薄くなります。すると肌がたるみ、若くふっくらとして柔らかさが肌から失われるのです。

◆美しい素肌を保つために◆

では、皮膚の老化を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。先生は主に二つの方法を紹介してくださいました。

一つは「モイスチャーバランス」を整えることです。私たちの素肌を構成しているものの中に、「NMF」、「脂質」、「水分」という3つの大切な要素があります。この3つがバランスよく存在することで、みずみずしい肌が保たれるのです。これを、モイスチャーバランスといいます。

NMF (Natural Moiscurizing Factor)」は、アミノ酸などからできている天然保湿因子で、角質層の水分を保持する機能をもちます。「脂質」は、文字通り油のことで、皮脂腺から分泌される皮脂と細胞間脂質から成り立っており、肌の表面を覆って水分が蒸発するのを防ぐ役割を果たしています。そして、モイスチャーバランスの基本となるのが、「水分」です。水分が十分にあってこそ、NMFも脂質もその役割を果たすことができるのです。そのためには、化粧水で十分肌に水分を染み込ませ、乳液で水分と油分のバランスを整え、保湿成分(例えばヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン)の含まれる美容液を用いると効果的です。

もう一つの方法は「紫外線対策」です。特に、先に話題にあがったUV-Aを防ぐ必要があります。一般的に効果が高いとされている「日焼け止め」(SPFが高いもの・PA+++)は、薬の効果が強すぎるので肌を傷つけてしまうので、パウダーファンデーションで紫外線を乱反射させることが肌に優しい紫外線対策と言えます。日常生活の紫外線対策は、SPFの値は25くらい、PAは+が一つくらいの日焼け止めと、パウダーファンデーションで十分とのことでした。

結論:美しい素肌を保つためには、①基本のスキンケア、②紫外線対策、加えて適度な運動で心身ともに健康的な生活を送ることが大切。

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