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2009年2月13日 (金)

本の読み聞かせ講座 2

2月9日(月)、第2回目の本の読み聞かせ講座が開催されましたbook今回の講師も秋葉恵子(あきばけいこ)先生ですhappy01以下に先生のお話の内容をまとめてみましたpen

読み聞かせの意義とスキル

◆聞くことで育つ「内言語」

子どもの能力低下が懸念される現在、読み聞かせによって養われる大切な力があります。それが「内言語」です。「内言語」とは辞書によれば「声や文字となって外に現れない言語(大辞泉)」、先生流に言えば「想像力・好奇心・言葉を自分の中で静かにめぐらせること」で、これがないと本を楽しむことができません。読み聞かせは、子どもの内言語を養うための場なのです。

◆内言語を養うためにどう読むか

多くの人は「上手に読む」ことに心をつかいますが、実はそれはあまり重要なことではないそうです。物語自体が魅力的であれば、読み方の上手下手にかかわらず、子どもは興味を持つものです。読み聞かせは「私の読み方を披露する場」ではなく「物語を届ける場」、だから読み方は自然に、会話よりも説明文をしっかり読んで、自分の声を聞きながら、日本語の豊かさを意識しつつ、何より自分自身も物語を楽しんで読むことが大切なのです。

◆内言語を養うために何を読むか

これは正しい答えがないから難しいのですが、読み手の琴線に触れる本ばかりを選んでいるのも考えものです。というのも「子どもにとっていい本」と「私の愛読書」は必ずしもイコールではありません。大切なのは子どもがその物語に「共感できるか」です。頭で理解できても心で共感できなければ、それは「面白い」と認識されません。子どもが何に共感するのか、子どもを知った上で本を選ぶことが私たちに求められるのです。

次の講座は2月23日(月)、いよいよ読み聞かせの実践編です。