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2009年2月 2日 (月)

本の読み聞かせ講座

  1月26日(月)、生涯学習センター203号室において「ボランティア講師養成事業 本の読み聞かせ講座」の第1回目が実施されましたhappy01

 この講座は、現在学校で読み聞かせのボランティアをしている方や、これから始めてみたいと思う方を対象に、本の選び方や読み方について学ぶことを目的としていますbud講師に秋葉恵子先生をお招きし、読み聞かせの概要と実践を指導していただく予定でflair

 初回は「子どもにとって物語や絵本はなぜ必要か」がテーマでしたnote少し先生のお話をまとめてみたいと思いますclover

 

 子どもにとって物語や絵本はなぜ必要か、結論から言えばそれは生きる力を養うからです。

 ある程度厳しい現実を知った大人は、絵本はハッピーエンドばかりだけど、そんな話ばかり聞かせていていいのか、現実を知ったら子どもはショックをうけるのではないか、弱い子に育ってしまうのではないかと懸念します。しかし秋葉先生は「そんなことはない」とおっしゃいました。なぜなら、子どもは生まれた時からマイナスの厳しい現実を感じているからです。だからわざわざ絵本を使ってひどい現実を伝える必要はないのです。それよりも、たとえ困難な状況にあっても助けてくれる人がいる、どんなにひどいことが起きてもちゃんと幸せを勝ち取れる、ということを伝えるほうがはるかに大切です。

 多くの物語は、主人公に困難が起きて、それを主人公が乗り越えていくストーリーになっています。子どもは主人公になりきって物語を聞くため、主人公と一緒に困難に立ち向かい乗り越えて、最後には深い満足感を味わうのです。

 さらに、同じような構造の物語をたくさん聞くことで子どもは、困難はあるもの、でもそれは乗り越えられる、乗り越え方はいくつもある、ということを無意識にとらえていきます。この認識が生きる上での大きな力となるのです。

 もちろん子どもはここまで深く考えて物語を聞くわけではありません。子どもの反応は「おもしろかったぁ」だけかもしれません。しかしこの「おもしろかったぁ」が大切なのです。より多くの「おもしろかったぁ」に出会えるよう、読み聞かせを実践していきましょう。

 以上が秋葉先生のお話のまとめです。

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