ほっとコミュニケーション
公民館勤務の私は、担当こそ学級担当ですが、窓口にお客様がいらっしゃれば、もちろん対応いたします。これはある日のお客様とのエピソードです。
そのお客様は小山市在中の方ですが、本籍は足利市にあるということで、戸籍を取りにいらっしゃいました。いつも通りに申請書の書き方を説明し記入してもらい、戸籍が出るまで待って頂いている間のこと。。。
窓口に置いてある「市民相談のしおり」を読んでいらっしゃったお客様は
「本当に足利市に来るたび足利市が素晴らしいのがわかるわ」とおっしゃってくれました
「職員の対応も素晴らしいし、公民館で出来る事も範囲が広いしね。昼休みにも業務を扱ってくれるようになったのも足利市は飛びぬけて早かったのよね」と続けられます。
私自身、市役所に入ってから普通にお昼当番があり、お昼に業務を中断するという感覚はなかったので、当たり前に思っていた行政サービスでした。でも、見てくれている人は見ているんだなと、身が引き締まる思いでした。
「だから私は足利が大好きなのよ。心のふるさとみたいなものなのよ」
というようなことをおっしゃってくれました
私は気の利いた言葉は言えませんでしたが「ありがとうございます。そう言って頂けて光栄です。」というような言葉を繰り返し、突然の思いもよらぬ嬉しい言葉に、ついつい顔がにやけてしまいそうでした
嬉しい出来事はそれだけでなく、色々お話をお聞きしてる中、やはり窓口に置いてあった6月からはじまる各種講座「自分だけの!手作りはんこ講座」の募集チラシを手に取り、
「こんな良い講座をやるの?私、常々はんこを作りたいと思っていたのよ。間違われやすい名前なんでね。あらー。ここでこんな良い講座に出会っちゃった。市民でもない私が来ちゃまずいかしらね。」と講座に参加を希望しているご様子。
「大丈夫ですよ。まだ定員になってませんから。」
「定員以上になったら御辞退するけど、とりあえず申し込んで良いかしら?」
「もちろんですよ。でも、会場はこちら(富田公民館)ですよ。遠いけど大丈夫ですか?」
「家は駅から近いから、電車に乗れば結構近いのよ」と前向きなご発言。
「遠くからありがとうございます。お待ちしております」
というわけで、窓口だけのお付き合いでなく、講座の受講生としてのお付き合いができることになりました
ちなみに今のところの申し込みは定員ぴったり。なかなかの人気講座で、これからのお申込はお断りになってしまいます
でも、もちろんこのお客様をお断りはいたしませんこれだけ学ぶ意欲のある方のエネルギーはきっと他の受講生にも良い影響を与えてくれるでしょう。
人が育てばまちが育つ。公民館は人のつながりを作る場所。こんな言葉が頭をよぎりました。
ところで、今回のお褒めの言葉は、もちろん私だけに向けられた言葉ではありません。
市民目線で作られた「市民相談のしおり」へのお褒めのお言葉だったのだと思います。いままでそのお客様に対応した全ての職員へのお褒めのお言葉だったのだと思います。
最終的に良いとこどりをしてしまった私ですが、市役所の窓口関係で頑張っている皆さんへのエールということでご報告させていただきます