ニジマス釣りと食育(大岩「少年の砦」)
10月2日(土)、大岩「少年の砦」では、ニジマス釣りを実施しました。
場所は大岩町のとある場所。
今回は地元の方が1年かけて作った手作りの池にニジマスを放して行いました。
この場所につきましては、話したいことがいっぱいあるので、後日くわしくご紹介する予定です。
さて、手作り池を利用するのは今回が初めてということもあり、地元の方も興味津々。
当日は三重地区体協の方々をはじめとして、育成会、三重小、老人クラブなど地区のみなさんがかけつけてくれました。ありがたいことです。
話はさかのぼりますが、この企画が決まってから私はちょっとした不安を感じていました
魚をつり、そしてさばく。この光景に児童はどんな反応を示すのか?
周囲の大人も死んでいる魚はさばけるが、生きているのはちょっと・・・
200匹もさばいていると腕にうろこがはえてきそうという弱気な意見もちらほら・・・
これも食育と思う反面、これを機に魚の苦手な児童がうまれてしまうのではと心配になりましたが、こんな状況だからこそ命の大切さを教えるチャンスでもあります
しかし、当日はそんな心配をよそに、児童たちは歓声をあげながら、夢中になってニジマスを追いかけていました。
ニジマスを焼いている間も早く食べたくて、待ち切れない様子。
確かに炭火で焼いているニジマスはうまそうだ
ニジマスも無事に焼け、後は「いただきます」の掛け声のみ。まさに命の大切さを教える重要な場面を迎えました。
「人間は生き物の生命をいただいているんだ。残酷だけど生きるためにはやむをえないことなんだ。だから食事は残さず、感謝して食べなきゃいけないんだよ、わかったかな」
「うん。先生わかったよ。おれ、これからは好き嫌いしないで何でも食べるよ」
「そうか、わかってくれてうれしいよ」
というようなシナリオを描いていましたが、
おいしそうに焼けあがったニジマスを目の前にした児童のはやる様子、さらには魚をさばくことに対し、思っていたほど動揺していない様子をみると、
今の彼らには何を言ってもむだかも・・・
まあ、おいしく楽しく食べることができれば、それもいいかもと考え直し、それでも、何か感じてほしいなと願いながら
「感謝して食べましょう。いただきます」と一言しか言えませんでした・・・(少し反省)
何はともあれ、当日は砦のOGの中学生も手伝いにきてくれたり、(こちらから、お願いはしていないのに、積極的に後輩のためにお手伝いをしてくれました。これには驚きました)
また忙しい中、児童のためにきてくれた地区のみなさん。
改めて、三重地区のすばらしさを感じた1日でありました。