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2009年7月24日 (金)

捨て猫ちゃん

fullcat海の日の出来事ですcat

北郷公民館に隣接する利保公園(竜の公園)で、産まれたばかりの子猫6匹がタオルにくるまった状態で段ボールの中に捨てられていました。cat誰が捨てたのか、どこから来たのかは全くわかりません。子猫達は自力では立てず、目ヤニで目が開けられない状態でした。それにお腹が空いている様子でグッタリ…。そんなかわいそうな捨て猫ちゃん達を、公園で遊んでいた地域の子供達が発見してかわいそうかわいそうの大騒ぎeye

そこへ、休日でも熱心に??公民館で仕事をしていた私に助けを求めてきました。

しかし、生き物を一度も飼ったことがないうえに、どちらかというと猫は大の苦手な私…触るのも恐る恐る…ngそんなことは知る由もない子供達は、『大人なら、この捨て猫ちゃん達を何とかしてくれるはず!!』、という安心感と期待感に満ちた眼差しで私を見つめます。

さてさて困った困った。どうしましょう???

とりあえず、お腹が空いていて弱った様子だったのでミルクを買って、子猫ちゃん達にあげることにしました。ストローを口元に持っていくと、みんな美味しそうにミルクを舐めました。周りの子供達は、元気にミルクを舐める子猫ちゃん達の姿を見て、少しホッとした様子。私もなんだかホッとしました。

…ホッとしたのもつかの間、「赤ちゃん子猫は刺激を与えてあげないと自分でオシッコ出さなくて死んじゃうから、下をくすぐってあげて。」と一人の子供が言いました。子供に言われるまま子猫をくすぐる私。すると、なんとピューと気持ちよさそうにオシッコを出す猫ちゃん達。なんて満足そうな顔をしているのでしょう!そうこうしているうちに、子猫ちゃん達はみんなで寄り添ってスヤスヤとお昼寝をはじめました。みんなとっても可愛い寝顔です。6匹はそれぞれどんな夢をみているのかなぁ。

おっと、いつまでもそんなメルヘンな気分に浸っているわけにもいかず。祝日とは分かっていましたが、とりあえず市役所へ電話することに。すると守衛さんが電話に出て、「亡くなった動物なら処理班が行くけど、生きている猫は引き取れない。でも、動物愛護指導センターへ電話したら相談に乗ってくれると思います。」という、的確なアドバイスをくれました。早速、動物愛護指導センターへ電話すると、「今日は祝日なので、引き取りは早くても明日の午前中になると思います。」…とのこと。どうしよう…。明日まで野外へ置きっぱなしにしたら、カラスや外の暑さにやられてしまうかもしれない。私も子供たちも、自分の家にはちょっと持っては帰れない…と困惑です。

すると、私達の様子を見ていた近所の方が来て、「そういう事情なら、明日の朝までだったら一晩預かってあげるよ。」と、やさしい言葉をかけてくれました。なんてありがたいお話!!お言葉に甘えて一晩預かってもらうことになりました。

 今朝、公民館へ来館された方で一匹だけなら飼いたいという申し出があり、一匹だけ飼主が見つかりました。あとの5匹は動物愛護指導センターに引き取っていただきました。

≪今回のことで思ったこと!!≫

動物には命があり、モノじゃない!!飼い主は生き物を飼うということの責任を最後まで果たしてもらいたいものです。もし繁殖が心配なら、避妊・去勢手術をするとか何かしらの策はあると思います。飼いたくなくなった、増えちゃったからといった自分勝手な理由で、犬猫をモノのように簡単にポイポイ捨てるような安易な行動はとってほしくありません。どうしても飼えないようだったら、動物愛護指導センターのような公的な機関へ先ずは相談しましょう。

それにしても、子猫ちゃん達を心配してずっと付きっ切りで献身的に世話をしてくれた心やさしい子供達に感動しました。生命の大切さをいかにして伝えていくかが問われる世の中、このような子供達に出会えたことを嬉しく思いました。

そして一晩面倒見てくれた方、一匹引き取ってくれた方、本当にありがとうございました。

子供達のためにも、あの捨て猫ちゃん達の元に素敵な飼い主が現れてくれることを切に願います。

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