Theあしかが学―新たなる発見をもとめてⅣ―講座レポート第2回
6月9日(火)、あしかが学第2回目の講座が、足利商工会議所友愛会館4階のわたらせホールで行われました今回の講師は足利商工会議所・専務理事の高橋政美先生で、先生は商工会議所とはどういう場所か紹介するため、「百聞は一見に如かず」の精神で受講生を友愛会館へ招待してくださいました
テーマ:あしズバ!「人間回復・歩けるまちづくり」
問題提起:足利商工会議所とは?そして商工会議所の目指すまちづくりとは?
●足利商工会議所の理念と歩み
「商工会議所」とは商工業の振興を目的として組織、運営されている地域総合経済団体です。足利商工会議所は昭和15年10月15日に設立されました。太平洋戦争中に一度事実上消滅しましたが、終戦後直ちに再出発、現在に至っています。
足利商工会議所は、旧織姫公民館、有楽町と中心的な事務所を移しました。そして「商工会議所自らが投資し、リスクを負い、中心街に飛び込み地域と連携して事業を展開すべし」という理念と提言により、通3丁目の旧足銀本店の建物を「足利商工会議所友愛会館」としてリニューアルさせ、平成18年2月7日より事務所を置いて足利市中心街活性化の拠点としています。
●足利商工会議所の目指すまちづくり① 歩けるまち
足利商工会議所友愛会館には、「足利まち歩きミュージアム」があります。ミュージアムの規模は大きくはありませんが、足銀時代の建物の独特な雰囲気を残す素敵な空間となっています。
このミュージアムは、歴史、文化、美しい自然に恵まれた足利の「まちじゅう博物館」のエントランスホールとして、足利の人、歴史、観光、企業とまちの成り立ちを紹介しています。そして足利商工会議所では、この「足利まち歩きミュージアム」を足利散策の出発点と位置づけているのです。
ここで一通り「足利」について概観してからまち歩きに出発する、そして実際に「足利」を目で耳で舌で身体全体で味わい、程よく疲れたらまたミュージアムに戻る、そうすればミュージアムにはケーキとコーヒーを楽しめる喫茶店やクレープのお店が待っています。足利グッズをそろえられる小さな売店もあり、足利の思い出を持ち帰ることもできます。
「足利まち歩きミュージアム」で幕を開け「足利まち歩きミュージアム」で締めくくる「歩けるまち足利」、それが足利商工会議所の目指すまちづくりの一つです。
●足利商工会議所の目指すまちづくり② おもてなしのまち
平成19年から足利商工会議所は「足利ふるさと検定」を始めました。この検定には、個人のためにもまちのためにも役立つようにとの願いが込められています。
個人にとってこの検定は、多分野にわたり足利の知識の深さを認定するものなので、これをきっかけに足利の文化や観光に対する意識を高揚させることにつながります。そして、広く多くの人が足利の歴史や文化・自然・伝統行事などの観光資源を再認識することとなるのです。また、子どもたちにとっては自分のまちに誇りをもてるような足利の素晴らしさを知るチャンスとなるでしょう。
さらに、この検定によって素敵な足利を再発見した方々が、身近な観光案内人として足利の魅力を積極的に伝え、足利市を訪れるお客様を「おもてなしの心」をもって温かく迎えることができるようになれば、それは足利のまち全体の向上につながります。
「足利ふるさと検定」が市民にとってまちづくりと観光の取り組みに賛同・参加するきっかけになり、「おもてなしのまち足利」を実現すること、これも足利商工会議所が目指すまちづくりの一つです。
講義の後は、足利商工会議所友愛会館内を案内していただきました