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2008年8月14日 (木)

Theあしかが学―新たなる発見を求めてⅢ―レポート第9回

Img_1134 86日(水)、Theあしかが学第9回目の講座が開かれましたpen今回は講師に足利工業大学副学長の蟹江好弘(かにえよしひろ)先生をお迎えしましたcat

この第9回目の講座はこれまでの講座と少し異なり、受講生が小グループになって、あるテーマについて話し合いをし、足利の課題を発見するという、受講生の主体性に重点が置かれていましたflairそのため蟹江先生は、前半に話し合いの参考となるようなお話を、後半は各グループの話し合いのサポートをしてくださいましたhappy01

 というわけで、本レポートもこれまでのようなスタイルで書くことが難しいのですが、何とか進めてみようと思いますcoldsweats01

テーマ:ディスカバリーあしかが-ワークショップで課題発見

問題提起:課題発見のはじまり~足利の現状認識

 何か課題を発見し、それに取り組むためには、いくつかの方法があります。どんな方法をとるにしても、まず始めにすべきことは現状認識です。現状を正しく知らずに動いても、的外れな方向へ流れていってしまうもの。足利の未来を良い方向に導くためには、足利の良さも悪さも冷静な目で分析し、認識する必要があるのです。 では蟹江先生のお話から、足利の現状をまとめてみます。

●現状1歴史に彩られた足利市・豊富な景勝地

 足利には、日本史のあらゆる時代の文化財が残っています。古くは古墳時代の藤本古墳まで遡り、奈良時代の鶏足寺、平安時代の足利学校、鎌倉時代の鑁阿寺、室町時代の樺崎八幡宮、江戸時代の足利陣屋と続きます。それらの多くは「足利百景」に収録された歴史の遺構です。また、足利は自然に恵まれた場所で、山岳、丘陵、河川、草花などの美しい景色も見事です。

●現状2現代の観光資源・イベント

 足利には、外部にアピールできる観光資源やイベントがたくさんあります。足利三名所はもちろん、草雲美術館、ココファームワイナリーなど、知名度が全国区のものも少なくありません。ほかにも、足利市立美術館、足利花火、そば祭り、ペタンコ祭などがあり、折に触れて市内はにぎわいます。

●現状3足利の抱える諸問題

 一方、足利が抱えている問題もたくさんあります。例えば、基幹産業の衰退、後継産業の育成の難しさ、人口減少と少子高齢化、中心市街地の衰退、都市内農業の今後のあり方の模索、林地の保全などです。それぞれの問題について、具体的状況が頭に浮かびます。耳が痛い内容ですが、これも確かな現実として把握しておかなければなりません。

以上が足利の現状認識の概要です。蟹江先生は現状認識のお話の後で、あるワークショップ(研究・作業)を提案されました。ワークショップのキーワードは三つ、「足利市を活性化するために」「少子高齢化問題にどう向かうか」「足利市の良さは何か」です。受講生の方々はそれぞれ興味のあるテーマに分かれてグループを作り、話し合いながら作業をしました。作業は3色のポストイット(大きいサイズの付箋紙)を用いて、青には問題点、黄には建設的意見、ピンクには総括を書き、それを模造紙に整理しながら貼り付けていきます。このように様々な意見を整理することによって、足利の課題を発見し、解決の可能性を探ることがねらいなのです。

 なお、このワークショップは910日のプレゼンテーション(研究発表)を目指して継続されます。

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